政府が“本当に”借金を返すとどうなるか...

匿名 2018-11-09

借り換えについては、返済を先延ばしにしているのと同じことであり、借金を“本当に”返していることにはなりませんよね。

結局、政府が“本当に”借金を返すには、税金を徴収して返すしかないわけです。

国債を持っているのは公衆(企業や家計など)、銀行、日銀のいずれかですから、この3つに分けて考えましょう。

公衆に対して“本当に”借金を返すと

公衆が持っている国債を、政府が税金を徴収して償還(返済)すると何が起きるでしょうか。

公衆が持っているグリーンマネーが徴税によって政府に移動し、それが再び公衆の手元に戻り、国債は公衆から政府に移動して消えます。

グリーンマネーは生まれたり消えたりしていませんから、マネーストックは増減しません。

そして、公衆が保有する金融資産としての国債が減ります。

あまりいいことは無いように見えますね。

国債は公衆の全員が保有しているのではありません*2から、国債を持っているお金持ちと持っていない庶民の2つに分けて考えてみましょう。

返済のための税金はお金持ちと庶民の双方が支払います。

そして、返済されたお金は国債を保有していたお金持ちが受け取ります。

お金持ちが払った税金はそのまま戻ってきて行って来いですから、結局、まとまったお金を庶民から取り上げてお金持ちに渡していることになります。

これでは、誰が嬉しいのか分かりませんね。

お金持ちは金利を生む国債という資産を持っていたのに、金利を(ほとんど)生まないグリーンマネーに変わってしまうのですから。

お金を取られた庶民が消費を抑えることも目に見えています。

銀行に対して“本当に”借金を返すと

銀行が持っている国債を、政府が税金を徴収して償還(返済)すると何が起きるでしょうか。

公衆が持っているグリーンマネーが徴税によって政府に移動し、それが銀行の手元に戻って消えます。*3

グリーンマネーが消えるのですから、マネーストックが減少します。

そして、国債は銀行から政府に移動して消えます。

つまり、銀行が保有する金融資産としての国債が減ります。

これも、誰が嬉しいのか分かりませんね。

銀行は金利を生む資産を失って稼げなくなりますし、公衆はお金を取り上げられてマネーストックが減少し、経済は冷え込むでしょう。

何もいいことが無いですね。

日銀に対して“本当に”借金を返すと

日銀が持っている国債を、政府が税金を徴収して償還(返済)すると何が起きるでしょうか。

公衆が持っているグリーンマネーが徴税によって政府に移動し、それが日銀の手元に戻って消えます。

この時、銀行の手元にあったブラウンマネーも政府を経由して日銀の手元に移動して消えます。*4

国債は日銀から政府に移動して消えます。

グリーンマネーとブラウンマネーが消えるのですから、マネーストックとマネタリーベースが減少します。

これもやはり、いいことが無いですね。

全く何もいいことが無いのか?

ここまでの話では、政府が“本当に”借金を返しても何もいいことが無いということになりました。

しかし、本当に全く何もいいことが無いのでしょうか?

いいことはもちろんあります。

それは、国民の金利負担が減ることです。

政府は借金の総額に対して金利を定期的に支払っていて、この金利は国民が税金で負担していますから、借金の額が減れば国民の金利負担も減ります。

政府が“本当に”借金を返して嬉しいことと言えば、国民の金利負担が減ることなのです。

たとえば今、政府の借金が総額1000兆円であり、国民の金利負担は毎年10兆円(年1%)だとしましょう。

この1000兆円を国民が税金で一度に支払い、借金を完済したとすれば、今後の金利負担はゼロになりますね。

10兆円を毎年支払うのと、1000兆円を一度だけ支払うのとでは、どちらが嬉しいでしょうか?

これは損得だけで言えば、どちらも同じです。

将来に渡る毎年10兆円ずつの支払いは、割引現在価値という考え方を使って合計すればちょうど1000兆円になるからです。

ただし、どちらでも同じなのは、1000兆円を一度に支払っても私たちの生活に何の支障も無ければの話です。

実際には、1000兆円を一度に支払うなんてことは無理な話であって、10兆円ずつ毎年支払う方がマシですよね。

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